2023-05-11(Thu)
『できるかな』などに出演していた俳優の高見のっぽ氏が逝去…“ノッポさん”が番組の最終回で魅せた“粋”な演出とは
『できるかな』などの子供向け番組に出演していた“ノッポさん”こと俳優の高見のっぽ(本名・高見映)氏が、2022年9月10日に心不全のため逝去されました(享年88歳)。
『できるかな』は、1970年4月8日~1990年3月6日までNHK教育テレビジョン(現・NHK Eテレ)にて放送され、ノッポさんとぬいぐるみのゴン太くんが身近にあるいろいろな物を使用して工作するという子供向けの番組で、当時は多くの子供たちから人気を得て、現在もファンの方々の間で語り継がれる伝説的な番組となりました。
番組ではノッポさんとゴン太くんは一切喋らず、工作の説明などを伝えるナレーションのみが流れていたのですが、最終回ではノッポさんが「あーあ、しゃべっちゃった」とw初めて喋り、番組を観ている子どもたちにメッセージを贈るという“粋”な演出が話題となりました。
【訃報】高見のっぽさん死去
— NHKニュース (@nhk_news) May 10, 2023
NHK教育テレビの番組「できるかな」で「ノッポさん」として長く親しまれた俳優の高見のっぽさんが心不全のため88歳で亡くなりました
動画は1990年に放送の「できるかな」最終回、ノッポさんが番組内でしゃべった貴重なシーンですhttps://t.co/I52ricIhPV#nhk_video pic.twitter.com/Q5F72NFx6y
その後もNHKや他局の番組にゲスト出演する一方で、『ひらけ! ポンキッキ』(フジテレビ系)などの構成作家、絵本・児童文学の作家としても活動を続けられていました。
訃報が半年以上伏せられたのは、同氏の「人間というのは寿命が来れば、逝くのは当たり前の事だから、自分の事で周りの皆さんを悲しませたり、大切な時間を邪魔したくない」という希望によるものであり、ここでも年齢や立場に関係無く周囲の人々に敬意を払うノッポさんの優しい人柄が表れているように思われます。
当時はTVゲームなどの遊びの種類も今ほど多様でなかった中、身近な物を使って工作する楽しみ、そして工作を完成させた時の喜びを教えてくれたノッポさんの“偉業”が、これからも多くの人々に伝えられ続けていく事を願いたいです。
心よりご冥福をお祈り申し上げます。
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